「ガーネット」と聞いて、何を思い浮かべますか?
赤い宝石、パワーストーン、鉱石そして……砂金ならぬ「砂ガーネット」!
実は、静岡県の遠州灘海岸は、ガーネットが採取できる隠れたスポットとして知られています。そのガーネットは、天竜川が上流から運んできたもの。
今回は天竜川の河口でガーネット探しに挑戦してきました。
炎天下!素人がガーネット探しに挑んだ結果…

夏真っ盛りの昼間、太陽が容赦なく照りつける中、私は天竜川の河口に立ちました。
「ガーネットは硬くて壊れにくいから、川の流れで運ばれてきたものが河口に溜まっているはず!」

そう信じて、砂浜を探しました。
しかし、現実は甘くありませんでした。
- 素人には難易度高すぎ! 「宝石のようにキラキラ輝いているのかな?」と期待していましたが、普通の砂の中に埋もれているガーネットを見つけるのは至難の業。
- 暑さとの戦い 炎天下での砂浜歩きは、想像を絶する暑さ。汗がとめどなく流れ、Tシャツはびしょ濡れに。水分補給は欠かせません。
天竜川河口の朝は以外にも人が多かった。早朝7時です!
【参考】サーファーはなぜ朝早いの?

なぜサーファーは朝早いのか、気になって調べたところ、
- 風が弱いことが多い: 一般的に、朝は風が弱い傾向にあります。風が弱いと海面が滑らかになり、波の形が崩れにくく、よりきれいにブレイクする(波が砕ける)ため、サーフィンに適したコンディションになります。
- 混雑を避けるため: 日中や午後の時間帯は、サーファーだけでなく海水浴客や他のマリンスポーツを楽しむ人々で海が混雑することが多いです。朝早い時間なら人が少なく、周りを気にせずに波に乗ることができます。
- 潮の関係: 潮の満ち引きによって波のコンディションは大きく変わります。多くのサーフポイントでは、満潮や干潮に近い時間帯が良い波になることが多いため、それに合わせて早朝から海に入る人が多いです。
- 日中の気温上昇を避けるため: 特に夏場は、日中の気温が高くなり熱中症のリスクも高まります。朝の涼しい時間帯にサーフィンをすることで、体への負担を減らすことができます。
ということでした。
※サーファー以外に、釣り人もいました。
【参考】めちゃくちゃ早い動きの蟹がいた

上の写真の、どこに蟹がいるかわかりますか?
砂浜にかなり擬態していますね。
この蟹、俺が今まで見た中で一番動きの速い蟹で驚きました。ハエ並みの動きの速さです。
スナガニは、その名の通り砂地に生息するカニで、砂の色に似た淡い体色をしています。非常に動きが速く、危険を察知するとあっという間に砂の中に潜り込んで姿を消すのが特徴です。その素早さから、「ミサイルガニ」と呼ばれることもあります。
ガーネットはどこから来たの?その起源に迫る!
結局、自分でガーネットを見つけることはできませんでしたが、この経験を通して、ガーネットについてさらに詳しく調べてみました。
すると、面白いことがわかりました。
遠州灘海岸で見つかるガーネットは、天竜川によって運ばれてきたもの 。天竜川を遡ると、長野県にある
領家帯や三波川帯といった地層にたどり着きます。これらの地質帯に存在する、花こう岩や結晶片岩に含まれるガーネットが、川の流れに乗って運ばれてくるのです 。
ガーネットは非常に硬く、壊れにくい鉱物です 。そのため、長い距離を流されても形が残りやすく、天竜川の上流から下流に向かうほど、砂の中に含まれるガーネットの割合が増えるそうです 。
まとめ:ガーネットは奥が深い!

今回は残念ながら、自力でガーネットを見つけることはできませんでした。しかし、この探検を通して、遠州灘の砂の奥深さや、天竜川が育んだ壮大な地質学の歴史に触れることができました。
ガーネット探しは、夏の暑さを避けて、朝の時間帯に涼しい場所で行うのがおすすめです。
どこか静岡で鉱石に詳しい専門家はいるなら、俺も参加してみたいものです。
皆さんも、静岡の遠州灘や天竜川を訪れる際には、足元の砂に注目してみてください!もしかしたら、小さな宝石を見つけられるかもしれませんよ。
