静岡県三島市にある「三嶋大社」へ行ってきました。

名前は以前から知っていましたが、俺の中では「三島にある大きな神社」というくらいのイメージ。実際に行ってから調べてみると、源頼朝・北条政子との深い関係や、奈良の春日大社からやってきた神鹿、樹齢1200年を超えると推定されるキンモクセイなど、思った以上に歴史や由来のある神社でした。

俺が訪れたのは8月の月曜日、12時ごろ。真夏なので暑かったですが、参拝だけでなく鹿への餌やりやお土産探しまで楽しんできました。

現在は国の重要文化財に指定されている社殿が「令和の大修理」の工事中です。これから三嶋大社へ行く人に向けて、実際に参拝して感じたことと、帰ってから調べて分かった歴史や見どころを紹介します。

三嶋大社は何の神様?ご利益は商売繁盛や福徳など

三嶋大社では「大山祇命(おおやまつみのみこと)」と「積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)」の二柱をお祀りし、合わせて「三嶋大明神」と称しています。

大山祇命は山森農産の守護神、事代主神は「恵比須様」とも呼ばれる福徳の神。特に商業・工業・漁業に携わる人々から厚く信仰されてきました。

三嶋大社では、家内安全、商売繁盛、厄除、交通安全、開運などの祈願も行われています。

さらに、後ほど紹介する源頼朝が源氏再興を祈願した歴史もあります。何となく参拝するより、どんな神様なのか知ってから行くと少し見え方が変わりますね。

三嶋大社は源頼朝・北条政子ゆかりの神社

三嶋大社について調べていて、俺が特に面白いと思ったのが源頼朝との関係です。

源頼朝は平安時代末期、平治の乱で源氏側が敗れたことで伊豆へ流され、長い流人生活を送っていました。その後、鎌倉を拠点とする武家政権を築き、1192年には征夷大将軍となった人物です。ちなみに、牛若丸として知られる源義経のお兄さんでもあります。

そんな頼朝が流人時代から深く崇敬していたのが三嶋大社。源氏再興を祈願し、その後旗挙げに成功すると、社領や神宝を寄進してさらに崇敬を深めたと伝えられています。

境内には、源氏再興を祈願した際に頼朝が腰掛けたと伝わる「腰掛け石」があり、その隣には妻の北条政子が腰掛けたと伝わる石もあります。

北条政子は伊豆の有力武士・北条時政の娘で、後に頼朝の妻となった人物。頼朝の死後も鎌倉幕府に大きな影響力を持ち、「尼将軍」と呼ばれたことでも知られています。

さらに三嶋大社には、北条政子が奉納したと伝わる国宝「梅蒔絵手箱」もあります。

単に有名な武将が一度参拝したというだけではなく、伊豆へ流された頼朝が再起を願っていた時代からつながっている。そう考えると、三嶋大社が武将たちから崇敬されてきた理由も分かる気がします。

三嶋大社の鹿はどこ?神鹿園で餌やりしてみた

今回楽しみにしていたものの一つが鹿です。

「三嶋大社には鹿がいる」と知っていたので、奈良のように境内を歩いているのかと思っていました。

ところが、歩いてみても鹿がいません。

「鹿はどこにいるんだ?」と探してみると、境内東側にある「神鹿園」の柵の中にいました。

せっかくなので餌もあげてみようと思ったものの、今度は鹿の餌がどこに売っているのか分かりません。

少し探してみると、境内の「大社のよりどころ」で発見。俺が訪れたときは鹿の餌が2種類あり、そのうち高い方の鹿せんべいを買って、実際に鹿へあげてみました。

帰ってから調べてみると、この鹿にもちゃんと歴史があります。

1919年(大正8年)3月22日、奈良の春日大社から雌雄8頭の神鹿を譲り受けたのが始まり。現在も毎年3月22日には「神鹿記念祭」が行われています。

最初は「なんで三嶋大社に鹿がいるんだろう?」くらいに思っていましたが、100年以上続く神鹿だったんですね。

神社の歴史だけでなく鹿への餌やりもできるので、子どもと一緒に訪れても楽しめそうです。

樹齢1200年超!国の天然記念物「三嶋大社の金木犀」

これは今回、俺が完全に見逃してしまったものです。

三嶋大社には、国の天然記念物に指定されているキンモクセイがあります。

学名は薄黄木犀(ウスキモクセイ)で、樹齢は1200年を超えると推定されています。推定樹齢から考えると、源頼朝が生まれるよりもずっと前からこの地にあったことになります。三嶋大社によると、現在もっとも古く、かつ大きなモクセイとして知られているそうです。

面白いのが、例年は年に2回花を咲かせること。

通常は9月上旬~中旬ごろに花をつけ、9月下旬~10月上旬ごろに再び満開になります。ただし、開花時期はその年の気候によって変わります。

俺は何も知らずに8月に参拝したので、キンモクセイを目的に見ることもありませんでした。

樹齢1200年超と聞くと、ちょっと見たくなりませんか?これは花が咲く時期にもう一度行ってみたいです。

国重要文化財の社殿は「令和の大修理」で工事中

俺が訪れたとき、三嶋大社の社殿は工事中でした。

現在の本殿・幣殿・拝殿は1866年(慶応2年)に竣工したもので、2000年に国の重要文化財に指定されています。

現在は屋根の銅板葺き替えなどを行う「令和の大修理」の真っ最中。社殿改修工事は2025年11月10日に着工し、2027年12月31日の竣工が予定されています。

工事中も参拝できますが、現在は遥拝所から参拝する形です。

せっかく三嶋大社へ行くなら立派な社殿を見たいという人は、現在工事中であることを知ってから訪れた方がよさそうです。

8月の三嶋大社へ参拝|月曜日12時ごろの混雑状況

俺が訪れたのは8月の月曜日、12時ごろです。

参拝する人の列はできていましたが、待ち時間はほんの数分。混雑していて大変というほどではありませんでした。ただし、とにかく暑い。

数分の参拝待ちでも、真夏の昼間なので暑さを感じました。夏に参拝するなら、帽子や飲み物などの暑さ対策をしておいた方がいいと思います。

境内で過ごした時間は全部で30分ほど。

鹿を探して餌をあげたり、お土産を見たりしながら回りました。後半は冷房の効いた宝物館1階のお土産売り場にいる時間もまあまあ長かったです(笑)。

三嶋大社名物「福太郎」は次回食べてみたい

境内で撮った写真を後から見返していると、「福太郎」の看板がしっかり写っていました。

ところが参拝していたときの俺は、福太郎が何なのか知りません。そのまま通り過ぎてしまいました。

調べてみると、福太郎は三嶋大社の縁起餅。ヨモギを使った草餅をこしあんで包み、三嶋大社の「御田打神事」に登場する福太郎の顔を表現しています。

御田打神事は五穀豊穣などを願う伝統的な神事で、起源は平安時代ともされ、鎌倉時代には盛んに行われていたと考えられています。

境内の福太郎茶屋では、お茶と一緒に福太郎を味わうこともできます。

これは知っていたら食べたかったですね。

キンモクセイと合わせて、次に三嶋大社を訪れるときの楽しみにしておこうと思います。

宝物館1階のお土産売り場で一休み

暑い境内を歩いた後は、宝物館へ。

今回は有料の展示室には入らず、1階のお土産売り場を利用しました。

宝物館の展示室は有料ですが、1階のミュージアムショップは無料で利用できます。三嶋大社の歴史や宝物を紹介する映像も放映されていて、休憩もできます。

何より8月の俺には冷房がありがたい。

お土産を見ながら一休みしていたので、約30分の滞在時間の中でも、ここにいた時間は意外と長かった気がします(笑)。

夏に参拝するなら、覚えておいて損はない場所です。

藤井聡太竜王の竜王戦会場にも選ばれた三嶋大社

境内で気になったのが、藤井聡太さんや「竜王戦」「勝負飯」などが書かれたポスターです。

調べてみると、2026年10月22日・23日に行われる「第39期竜王戦七番勝負第2局」の会場として、三嶋大社が選ばれています。

対局会場となるのは、三嶋大社の社務所にある「正庁」。社務所の中でも最も格式の高い部屋です。

俺が訪れた2026年8月は開催前だったため、実際の対局や勝負飯についてはまだ分かりません。

源頼朝が源氏再興を祈願した歴史を持つ三嶋大社で、現代の大勝負となる竜王戦が行われるというのも面白いですね。

三嶋大社へ電車でアクセス|三島広小路駅から歩いてみた

今回は車ではなく、電車で三嶋大社へ向かいました。

三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換えます。普段利用する静岡周辺の電車とは少し雰囲気が違い、俺が乗ったときは発車までのんびり待つ感じだったのも印象に残っています。

どの駅で降りればいいのか分からなかったので、伊豆箱根鉄道の駅員さんに「三嶋大社へ行きたい」と相談。

少し考えた後、「三島広小路駅」と教えてもらったので、今回はそこから歩きました。

一方、三嶋大社公式のアクセス案内では、三島田町駅から徒歩約7分とされています。

どちらを利用するか少し迷うところですが、今回は駅員さんに案内してもらった三島広小路駅から、三島の街を歩いて向かいました。徒歩10分程度でした。

帰りはJR三島駅へ直接歩き、徒歩約15分です。

三島には三嶋大社以外にも観光スポットがあります。以前訪れた三島スカイウォークでは、巨大吊橋だけでなくアスレチックなども楽しめました。三島観光を合わせて楽しみたい人はこちらも参考にしてください。
👉三島スカイウォークへ行ってきた記事

三嶋大社

三島市を代表する歴史ある神社です。

  • 住所:静岡県三島市大宮町2丁目1番5号
  • アクセス:JR三島駅から徒歩約15分、伊豆箱根鉄道三島田町駅から徒歩約7分
  • 駐車場:乗用車約55台
  • 駐車料金:小型車300円/1時間ごと
  • 宝物館:9:00~16:00
  • 宝物館拝観料:一般500円
  • 宝物館1階ミュージアムショップ:入場無料
  • 社殿:令和の大修理中、2027年12月31日竣工予定

※店舗・施設情報は2026年8月23日に三嶋大社公式サイトで確認しています。最新情報は参拝前に公式サイトをご確認ください。

三嶋大社のように、由来を知ってから歩くと面白い神社は静岡県内にもあります。磐田市の見付天神では、学問の神様・菅原道真だけでなく、しっぺい太郎伝説や名物ひめ餅についても紹介しています。
👉 磐田・見付天神は何の神様?実際に参拝した記事

まとめ|三嶋大社は歴史や鹿を知ってから行くともっと面白い

三嶋大社へ実際に行ってみると、参拝するだけならそれほど時間はかかりません。今回の俺も滞在は約30分でした。

でも、帰ってから調べてみると「そんなものがあったの?」という発見がいくつもありました。

伊豆へ流された源頼朝が源氏再興を願った歴史があり、北条政子とのゆかりも残る。奈良の春日大社から譲り受けた神鹿には実際に餌をあげることができ、境内には樹齢1200年を超えると推定される国の天然記念物のキンモクセイまであります。

俺は鹿への餌やりは楽しめましたが、キンモクセイは知らずに見逃し、名物の福太郎も食べずに帰ってしまいました。次に三嶋大社へ行く機会があれば、この2つは忘れないようにしたいです。これから行く皆さんは、俺のように見逃さないでください(笑)。

ABOUT ME
静岡フナ
ハンドルネーム:フナ 静岡をこよなく愛しているサラリーマン(ついに50歳手前男、月日は恐ろしい、、、)。 静岡を散歩し、日々いろいろ観察し発見を心がけています。 ※普段はサラリーマンらしくスーツです 特徴としましては ・辛さに弱く ・日差しに弱いです 以前は、静岡探検倶楽部でブログをしていました。